HOW TO はじめての方のシュノーケリング入門講座
シュノーケリングは、水面に浮かびながら水中観察(すいちゅうかんさつ)を楽しむマリンレジャーです。
シュノーケリングは海だけではなく、川でも必要な道具さえあれば、手軽に楽しむことができます。
似たようなスポーツにスキューバダイビング(スクーバダイビング)があります。
スキューバダイビングは、シュノーケリングとは違って深い水深まで潜って水中観察を楽しむマリンレジャーです。
そのため、空気が入ったボンベ(シリンダー)や水中で呼吸をするための大掛かりなダイビング器材が必要となります。潜水に関する専門的な知識やスキルも必要となるため、ダイビングをするには資格を取得する必要があります。
資格なしで潜ることができる"体験ダイビング"もありますが、本格的にスキューバ ダイビングを楽しむには必ず資格(Cカード)が必要となります。
それに比べて、シュノーケリングは資格取得の必要がありません。
シュノーケリングの道具さえあれば、すぐに水中観察を楽しむことができます。シュノーケリングベスト(浮力体)を身に着ければ、常に水面に浮いていられるので、ほとんど体力を使わずに楽しむこともできます。
そのため、男性女性問わず、子どもからお年寄りまで、幅広い層に人気のマリンレジャーです。
大自然が相手のシュノーケリングを事故なく安全に楽しむために、しっかりと装備を整えて正しい使い方ができるよう事前に準備をしましょう。
シュノーケリングをするときは、水中メガネである「シュノーケリング マスク」と、呼吸をするためのパイプ「シュノーケル」、推進力を得るための足ひれ「フィン」、浮くための浮力体(ライフジャケット的な役割の)「シュノーケリングベスト」の4点を必ず装備するようにしましょう。
安全かつ快適なシュノーケリングを楽しむためには、シュノーケリング道具をしっかりと選ぶことが大切です。
シュノーケリングに必要な各道具を、フリーダイビング日本代表選手のHANAKO先生に、動画で解説してもらいます。
シュノーケリング器材は、それぞれの顔や体にあったものを選ぶことが大切です。
特にマスク(水中マスク)は、顔に合わないものを付けると水が入りやすくなってしまいます。マスクには、大人用と子ども用のサイズがありますので、必ずそれぞれの顔に合うサイズを選ぶようにしましょう。顔に当たる部分が柔らかいシリコーン素材がおすすめです。
シュノーケル(呼吸するためのパイプ)にも、大人用と子ども用があります。子どもは肺活量が小さいため、パイプの太い大人用は適していません。上手く呼吸ができず、溺れの原因にもなってしまいます。大変危険ですので、必ず子ども用のシュノーケルを選ぶようにしてください。口にくわえるものなので、嫌な臭いのしないシリコーン素材がおすすめです。
マスクとシュノーケルをしている時は、鼻を使わず口だけで呼吸(口呼吸)をするようにしましょう。鼻呼吸をしてしまうと、マスクがずれて水が入ってしまうことがあります。また、マスクが曇ってしまうことがあります。
シュノーケルの使い方に不安がある方は、下の動画をご覧ください。海に行く前にお風呂でシュノーケルを付けた呼吸を練習することをおすすめします。
フィン(足ひれ)は推進力を得るために必要な道具です。フィンを付けることで、疲れにくくなり、シュノーケリングをより楽しむことができますので、必ず装備するようにしましょう。フィンには、素足で履くフルフットフィンタイプと、マリンシューズの上から履くストラップフィンがあります。ストラップフィンは調整ができるので、初心者におすすめです。
足にフィンを装着しただけで、泳ぎやすさは劇的に変化します。
フィンを付けた泳ぎ方をフィンキックといいますが、通常のバタ足とは異なり、太ももから足全体をしならせたキックになります。
上手なフィンキックにはコツがいりますので、HANAKO先生の動画を見て、イメージトレーニングしてみてください。
なお、リーフツアラーのフィンは、シュノーケリングのために開発された軽量コンパクトなデザインとなっており、シュノーケリング中に生物を見つけたときに小回りが利きやすく、ビーチでも持ち運びしやすい設計になっています。
最後に浮力体ですが、ベストタイプのものがおすすめです。シュノーケリングベストは、体にフィットするので、より泳ぎやすく快適にシュノーケリングを楽しむことができます。ベストにも、大人用と子ども用のサイズがありますので、必ず体に合ったものを選ぶようにしましょう。
シュノーケリング器材には、正しい装着方法があります。
動画をしっかりと見て、正しく器材を使えるようにしてくださいね!
その他にも、シュノーケリングに
必要な道具をまとめました!
- マリンシューズ
- ビーチや岩場での滑りやケガ防止に!
水中で脱げたり靴擦れを起こしたりしないよう、ぴったりサイズのものがおすすめです。
- マリングローブ
- 海の中は危険がいっぱい!
気付いたらクラゲに刺されていた、なんてことがないように、手をしっかりと保護しましょう。
- メッシュバッグ
- 濡れたシュノーケリング器材をそのまま入れて持ち運びできるメッシュ素材のバッグ。
器材を楽に持ち運べるので便利ですよ。
- 防水バッグ
- お金や車の鍵、タオルやスマートフォンなど濡らしたくないものを入れるのに便利な防水バッグ。
大事な持ち物が濡れてしまわないよう最低でも1つは用意しましょう。
- マスクストラップカバー
- 水中マスクを使うときに髪の毛が絡まるのを防ぐ便利グッズ。装着すると快適さが格段に上がります。ストラップのねじれを防止することもできますよ。
髪の毛が長い方には特におすすめです。
- ラッシュガード
- 紫外線だけでなく、思わぬケガからも守ってくれる必需品!シュノーケリングは水面に浮いて太陽に背を向ける姿勢が多くなるので、背中や首の後ろが日焼けしやすくなります。
必ず着用しましょう。
- レギンス
- 脚用のラッシュガード。足全体を保護できます。
日焼けしたくない方は、足の甲まで隠れるトレンカタイプのものがおすすめです。
- くもり止め
- 水中マスクを曇りにくくするアイテム。
水につける前にマスク内に塗るようにしましょう。
1つ持っておくと安心です。
- 速乾タオル
- 海や川で遊ぶなら、速乾性の高いマリンスポーツ用のタオルを。旅行には、かさばらない薄手タイプのものがおすすめ!
- 日焼け止め
- 絶対に忘れてはいけない日焼け止め。
こまめに塗り直すことがポイントです。有害成分を含まない海に優しいタイプを選びましょう。
- 帽子
- 強い日差しの元で頭皮が真っ赤になってしまうことも。
忘れずに帽子を被りましょう。
- サングラス
- 強い紫外線から瞳を守るサングラス。
海や川では、ビーチや地面からの反射が強いため、紫外線透過率の低い偏光サングラスがおすすめです。
シュノーケリングは手軽に始めやすいマリンレジャーですが、油断は大敵です!
波や潮の流れ、低体温、天候、毒のある危険生物との接触など、リスクがあることを理解し、万が一に備えた対処法を身に付けてから楽しみましょう。